と思うかもしれませんが、この熊は、人間の頭の中にいます。

少し話が脱線しますが、眠くなったり、シャキッと起きて動けたりするのは、自分のからだの仕組みで自動調節されているからなんです。

カラダは、眠くなるときは副交感神経がメイン、起きているときは交感神経がメインに切り替わります。

このバランス、意外と繊細なんです。

ちょっとしたことでバランスが崩れ、眠れなくなってしまう……。

それもそのはず。

眠れないときは熊に襲われた時と近い状態になっているからなんです！　（ここでようやく熊の話にもどってきました！）

想像してみてください。丸腰でバッタリ熊と遭遇しちゃった状況を。

体は、自動で臨戦態勢に入ります。

首の筋肉は衝撃に備えて硬くなり、頭の中は真っ白。理性的に考えていたら攻撃され死んでしまうから、わっと自分の体が変わります。実はコレが、眠れない原因なんです。

例えば、

・昼間大きくミスをして怒られた。

・明日は大勢の前でプレゼンがある。

・寝る直前まで、スマホでゲームした。

などなど……

太古の昔から生き残るために最適化された本能が、現代の自分の体で反応を起こしてしまうから眠りにくくなってしまうんです。

（熊がいるのに寝てたら、死んでしまいますからね……）

こんなときは、まず自分の緊張をほぐすところから。とにかく！リラックスすることが大切です。

とはいえ、難しいですよね……。

わたしも以前、うまくリラックスできずに夜休めなくなってしまった時期がありました。以前は「おやすみ３秒」と言われるほど寝入るのが早かったのに、ある時から急に休めなくなってしまったんです。

目を閉じてもだめ。チクタクチクタク。時間がすぎていきます。

2022.04